スリランカで得た起業家最大の学び

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これまで起業家たちから
多くの学びを得ましたが
その中の最高の学びは
スリランカの川下りの
最中に偶然得たものでした。

スリランカを訪ねた時
私は急流下りにでかけました。

川を下り、美しい谷間に入った時、
私のガイドが丘の中腹に広がる茶農園、
眺めの素晴らしい家々、
川沿いの賑やかな町を指さしました。

「私の父のものだったんですよ。全部。」
と彼はいいました。

「どこらへんがですか?」
と私が尋ねると

「全部です!」
と彼は答えました。

彼の父親は裕福な地主だったに違いないと思いながら
彼の父の経歴を尋ねてみると
驚くような話をしてくれました。

「私の父は20世紀の初めに
インドから、スリランカに
やって来ました。

父はこの谷をとても気に入り、
ここに留まることにました。
お金が全く無かったので、
土地を整え、お茶の栽培方法
を学んだんです。

皆そのお茶を気にいり、
父はどんどん作りました。
その後、父はお茶の売り上げで、
人を雇いました。

ですが、従業員達は移動を
嫌がったので、父は今度は
家を建て、彼らに貸し始めました。」

そこで私は彼の話を遮り、
「と言うことは、あなたの
お父さんは従業員に給料を支払い、
彼らはそれを家賃として
お父さんに払い戻していた、
ということですね?」

と聞くと、

「そうです。」
と彼は答えた。

「そしてお父さんは、その家賃で
さらに家をたてたんですか?」
と尋ねると、

「いいえ、もう家は十分でした。
ですが彼らは次に、もっと
良いものが食べたい、
と言い出したんです。
それで父は、今度はそのお金で、
レストランを建てました。」

私は自分が聞いたことを、
しっかり理解したくて、もう一度尋ねた。

「つまり、あなたのお父さんは、
従業員に給料を払い、そして
その給料は家賃として返ってきた。
そのお金で次は、レストランを建てた。
従業員はそこで食事をしたくて、
さらに一生懸命働いた、
と言うことですか?」

「そうです。ここにあるお店は、
そうやってできたんですよ。
それから道路が整備され、
駅ができ、橋がかけられた。
実に、約20年以上もの間、
2000を超える人々がこの
美しい町にやってきて、
住み着きました。

そして、そのうちほとんどの人が、
農園で働いてさえ無かったんです。

なぜなら、ここにはそれ以外にも、
たくさんできる事があったからです。」

川下りで揺られながら、彼の話から、
お金とはサッカーみたいなものだなと
考え始めていた。

サッカーでボールを追いかけてばかりいても、
ボールのスピードは早いので
なかなかボールには追いつけないし
周りの選手の邪魔になってしまう。

けれど試合で、ボールが来た時に
パスをまわすことに集中すると、
そのボールはまた自分にパスされ、
何度も何度も返ってくる。

ちょうど、このガイドの父親の様に。

彼はお金を追いかけることではなく、
お金を流すことを考えていたのだから。

自分にボールが何度も回ってくる
サッカー選手のように、彼の父も
農園や家賃やレストラン、その他の
お店を通じて、同じお金が日々
何度も回ってくるようにしていた。

いつもお金の流れがあったのは、
彼の父が、故郷としてのこの町
全体が栄えるまで、その価値を
高め続けていたからである。

真の起業家はお金を追いかけない。
価値を高めるのだ。

お金はただの副産物であり、
それによってさらに価値を創りだすことができる。

山のように動かず、大河の様に流れよ。—老子

「あなたのお父さんは今どこにいらっしゃるんですか?」

「父は、20年前に亡くなりました。」

「それは、残念です。」

長い沈黙の後、私は尋ねた。

「それで、あなたはこれら全てを
父親から譲り受けたのですか?」
と。

ガイドは笑い、
「まさか!内戦の間に、政府が父の土地と
ビジネスを全部取り上げてしまった。
すべて没収して、他の人に売ってしまいましたよ。

残ったのは川のそばの小さな家だけです。
父は仕事に戻るには年をとりすぎていたので、
最後は一文無しで亡くなりましたよ。」

私は驚いて、
「それは、さぞお辛かったでしょう。」
と言うと、

ガイドは微笑んで、川を見渡し、
「いいえ。父は幸せに亡くなりました。
住みたい所に住み、愛する人達と暮らした。
ここでは、父の行く所、どこにでも友がいたんです。
彼らは父を、飲み物や食べ物でもてなしてくれました。
父にはお金など必要なかったんです。」

「父は私に本当の富とは何かを教えてくれました。
だから、私はこの”ガイド”という仕事をしているんですよ。」

彼は丘を上がって、川を下るしぐさをして、

「何のために大都市へ行って、
お金の為に必死に働いて、
必要のないものを買うんでしょうか?
ここに、全てがある時に。」

と言った。

この旅で私は、お金は減ったが富は増えた。
恐怖が減って、フローが増えた。

そして得ようとすることが減り、
与えようとすることが増えていった。

そして、私は富の新しい定義とともに、この旅を終えた。

”真の富とはどれだけお金をもっているかではなく、
お金をすべて失った時に、残っているものである。”
— ロジャー・ジェームス・ハミルトン

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