あなたは北風?それとも太陽?
4月になり新学期や新事業年度等
新しいことが始まりワクワクする季節ですね♪
あなたは何か新しいことを
始められますか?
さて、今日のテーマは
『自分に有利になる話の運びかた』
です。
今日お伝えすることがわかると
上司やクライアントさんとやりとりする際に
自分の価値を最大限に活かして
そして自分にも相手にも良い方向へ
話を進めていくことができるようになります!
この状態は、今日のタイトルにある
「太陽」の状態です。
イソップ物語の「北風と太陽」では
旅人のコートを脱がすのに
(思い通りの状態に持っていくのに)
北風をびゅうびゅう吹かせ
強引に動かそうとするのか
それとも太陽の日差しでポカポカ温めることで
心地よくスムーズに実現させるのか
その違いが物語として書かれていますよね^^
「コミュニケーションを良くして
自分の意見が反映されるような関係性を
築いていきたい!」
「もっと自分の意見に耳を傾けて欲しい!!」
そんな風に感じている方は
必見ですよ(^_−)−☆
●相手が“本当は”どうして欲しいのか
先日、診断セッションをしている中で
クライアントさん(Aさんとします)から、
「うちの社長は、現場を全然理解していないんです」
との言葉が出てきました。
(ここで書くことはご本人の了解を得ています)
なぜ、そう感じるのかの理由や
どんなことが起こったのか?を
お聞きしている中で出てきたのは、
「うちの社長は自分の車を
従業員用の駐車場ではなく
事務所の前にいつも止めている」
ということでした。
Aさんは、例えば
来客が多く混雑してきた時に、
「その1台分のスペースが空いていると
お客様を少しでもお待たせしなくて済むのに……」
と感じていて、
同僚もそんな風に話しているのに
上司も誰も何も言えない環境。
「ここで働いていても
どうせ認められないから
やる気が出ない」
と、芋づる式にこれまでの出来事を
いろいろ話してくれました。
もしあなたが、
同僚やクライアントからそんな話を聞いたら、
どんな風に対応しますか?
一緒に愚痴を言いますか?
その話を、ただ聞きますか?
それとも解決に向けてのアドバイスをしますか?
私はその時、Aさんにお聞きしました。
「気持ちに寄り添うことと
解決策を提案するのと
どちらを求められますか?」
これってとても重要で、ここを明確にしないで
こちらが思いついたアドバイスをすることで
関係性がギクシャクすることって良くあります。
ただただ
「大変だね〜」
「頑張ってるのにね〜」
と聞いてもらったり、
寄り添ってもらいたいだけなのに
聞き手が勝手に
「こうしたらいいよ!」
と、解決策を押し付けてしまって
「ただ吐き出したかっただけなのに・・・」
とギクシャクしてしまったり。
または聞き手側が、せっかくアドバイスしたのに
次に会った時にまた同じ愚痴を聞かされ
「アドバイスしたのに、何もやってない!」
とイライラしてしまったり・・・。
そんな経験はありませんか?
この「相手がどうして欲しいのか」の確認をせずに、
自分の思い込みだけで動くと
どんなに相手を動かそうと力を入れてみても
何も変わらないどころか、関係性まで悪化しかねません。
実際、私は過去とっても痛〜〜い経験があり
それ以来、先ほどのように確認するようにしています。
●太陽の戦略とは
それで今回のAさんは、
「どうせ変わらないだろうし・・・」と言いつつ
「部下が働きやすい環境を作りたい」という
心の声をポロッとこぼされました。
なので、私は
ウェルスネットワーク理論の側面から
物の見方や関わり方についてお話ししました。
最初にお話ししたのは
ウェルスネットワークの音声教材に出てくる
今回のような“上司と自分との関係性”についてでした。
ウェルスネットワークとは
「富を生み出す人脈」です。
大きく分けて
・リソースネットワーク
・サポートネットワーク
・貧困ネットワーク
・生産ネットワーク
一般的に「人脈」と言われるものを
さらにこの4つのカテゴリーに分けられます。
私がAさんにお伝えしたのは、
「上司に対していくらアドバイスをしても
全然聞き入れてくれない!」
と言う、ある女性に対して
ロジャー(ウェルス理論の考案者)が
コンサルをした時の話です。
(まさに先ほどのAさんと同じ状況ですね)
その物語を引用しながら
私はAさんにウェルスネットワークの図を見せ
先ほどの4つのカテゴリーについて
説明をしていきました。
Aさんにとってのウェルスネットワークがあるように
上司にとってのウェルスネットワークもある。
その中で、Aさん自身は上司にとって
生産ネットワークの「チーム」であることを伝えました。
そして、そのチームに対して
上司は何を求めると思うか?を
Aさんに想像してもらいました。
もちろん、現場にいて現状を知っているという
Aさんの視点は否定せずに。
・現場の状況を伝えてほしい
・部下のモチベーションを上げてほしい
・指示に従い結果を出してほしい
などなど・・・
いろいろ考えながら話している中で
「……そういえば、前にいた会社でも、
上司に意見を言ったら
『お前にそこは求めてないから』と
言われたことがあります」
と、Aさんがポツリとこぼしたんです。
まさに、そこなんです!
自分は「アドバイスをしている」と思っても
上司になかなか届かないのは
そもそも上司がそれを求めていないから。
それを北風のように強引に
ぶつけてみても、
より頑なになるだけ。
「じゃあ、諦めるしかないの?」
いえいえ、ここで終わってしまっては
ウェルスダイナミクスではない!(笑)
そこでさらにお伝えしたのが
ウェルスネットワークでお伝えする
さらに重要な定義
「富とは最大限の<与える力>と
最大限の<受け取る力>の中にある」
上司との関係性を良くして
今後の流れを良くしていきたいのであれば
「先に上司に与える」ことを意識して
“上司が求めていること”をする。
そうすると、上司も人間なので
部下が期待に応えてくれ、良くしてくれると、
信頼関係が少しずつ構築されていき
こちら側が求めていることや
意見にも耳を傾けてもらえたり
ときとしては、さらに意見を求められることも。
これが、まさに「太陽」の戦略なんです。
即効性はあまりなくても
ジワジワと徐々に効いてきて
次のステップにも繋がりやすいんです!
最初は転職も考えていたり
投げやりな感じだったAさんも
少し期待されているような言葉を
上層部の一人からかけられたことや
この会社がより働きやすい環境になり
部下が楽しみながら働けるようにしたいと
ご自身のビジョンを語り始められ
これまでの自分の上司との関わり方を
見直してみると笑顔を見せられました^^
今回の記事では
Aさんから上司へのアプローチだけではなく
私からAさんへのアプローチ。
相手の状況や求めていることを知り
それを提供することでスムーズに流れを作る。
その結果、関係性を構築できたり
自分に有利に話を持っていくことができ
結果に繋がりやすくなることをお伝えしました。
これは、仕事上だけではなく
夫婦間はもちろん、親子関係、友人関係など、
人と関わる上でとても大切なことです。
ついつい気持ちが焦ったり
イライラしてしまうと
北風のように強引になりがち。
でもそんな時ほど
ポカポカ暖かい春の日差しのように
“太陽の関わり方”を意識してみてくださいね(^_−)−☆
この記事を読んで思い出した経験や
気づいたことなどがあれば
ぜひ教えてください♪
「アウトプットは最大のインプット」
<知った>で終わらせないように
ぜひ小さなことでも、送ってくださいね。
楽しみにお待ちしています♡
澤村にメールを送る
sawamura@jwda.org
澤村 眞由美(トレーダー)
追伸:
Aさんには、さらにご自身の価値に気づいてもらう
掘り起こしをして驚かれたのですが
それは、また次の機会にお伝えします!
各地から桜便りが届くこの頃
今日も笑顔あふれる日になりますように(^_−)−☆