学業vs起業

academicsvs

私は必死で勉強して、ケンブリッジ大学を卒業しましたが、
その後起業家として成功するまでに
10年もかけて学んできた事全てを
忘れなければなりませんでした。

初期の頃のスタートアップは
(全て失敗に終わりましたが)、
まるで試験に取り掛かるように、臨んでいました。

市場について学べることは全て学び、
製品開発には周到な準備をし、
私のIQを頼りに、製品発表時には
マーケットがどのように反応するかを予測していました。

そうです、まるで試験の様でした。

自社製品を発売し、全く売れなかった時、
失敗に終わったことを嘆き、落ち込み、
また1からやり直しました。
起業が学問の正反対であることに
気がつくまで、かなり時間がかかりました。

起業家は知識より行動に重きをおきます。

知識以前に行動し、理論ではなく実践から学ぶのです。

最初の頃、私は何もかも1人でこなしていました。

誰かに頼るなんて、ズルをしているように感じたからです。

後に、学校で賢い人達というのは
全て自分たちでこなす方法を知っている人たちで、
ビジネスでは全てを自分でやろうとしない人たちだと知りました。

他の人に仕事をお願いすることは
ズルをしているのではなく、
リーダーシップだと学んだのです。

学校で周りより賢いことは高く評価され、
クラスでは賞賛されます。

ビジネスで周りより賢くあろうとすれば、
金銭的失敗が保証されます。

本当に賢い起業家というのは
チームの中で一番かしこい人ではなく、
賢い人達に囲まれている人である、
と気がついた時初めて私のビジネスは成長し始めました。

そして、その中でも最大の学びは、
学校での成功は教科を一番良く知ることですが、
ビジネスや人生においては自分自身を一番良く知る、ということでした。

学校に価値が無いと言っている訳ではありません。
学校には価値はあります。

ただ、サッカーのルールが
バスケットのルールとは正反対の様に、
学業でのルールは起業家のルールとは正反対なのです。

もし、あなたが起業家になるつもりなら、
一からやり直さなくて良いように、
まずは学んできた全ての事を、忘れてください。