スタートアップに関する逆説
スケール(大きく拡張拡大していくこと)していくものを産みだすには、
まずスケールしないことをやることから始める必要がある。
ベンチャーキャピタリストであり、
Yコンビネーターの共同創業者としてしられる
ポール・グレアムは、
“スケールしない事をやりなさい。”
という有名なエッセイを書いている。
これはビジネスの始め方についての最高のエッセイの1つである。
彼はエッセイでこう述べている。
“Yコンビネーターで一番よく言われるアドバイスの1つは、
スケールしないことをやれというものです。
スタートアップが軌道にのるのは、
そもそも創業者達がそうさせるからではありますが、
中にはビジネス自体が勝手に上手くいき始める場合もあります。
ですが、その場合でも通常は軌道に乗るまでには、何らかの後押しが必要です。”
“例えて言えば、エンジンが電動化される前に
使われていた車のクランク、でしょうか。
車は一旦エンジンがかかると、
そのまま動き続けますよね?ですが、
動き続けるためには、
その他のたくさんのプロセスがあるんです。”
そしてポールは、皆さんもよくご存知の
スタートアップが事業を始める際に採用した、
9つの〈スケールしないスタートアップ戦術〉を紹介しました。
No 1 “手間”をかけてユーザーを獲得する。
ストライプの戦術
彼らはユーザーのノートパソコンの
一台一台に自らの手で、
彼らのソフトをインストールしました。
No 2 スタートアップは“もろい事”を肝に命じる
Airbnbの戦術 彼らは物件を一軒一軒まわり、その写真をとりました。
(そして、それが彼らを破綻から救いました。)
No 3 ユーザーを幸せにする。
Wulooの戦術 ユーザーに手書きのカードを送りました。
No 4 考えられないような素晴らしいサービスをもつ
アップルの戦術 彼らは製品の外装をコンピューター同様のクオリティにしました。
No 5 マーケットをしぼる。
フェイスブックの戦術 ハーバード大限定で、ローンチをしました。
No 6 自分でやる。
Pebbleの戦術 最初の100の時計を自分たちの手で組み立てました。
No 7 コンサルタントになる。
Viawebの戦術 自分達のソフトウエアを使って顧客の為にオンラインストアを開設しました。
No 8 機械の中は“フリントストーン(石器時代)”
ストライプの戦術 ユーザーには“即座に“商業用アカウントが送られたが
実は裏ではユーザーサインアップは手作業で行われていた。
No 9 目立つローンチをさける。
今の有名なスタートアップがローンチした時の事は、記憶にありますか?
無いですよね?
この9つの方法のうち、あなたはどれを使うべきでしょうか?
最初の100人の顧客獲得にフォーカスする以前に、
まずは10人にフォーカスして、彼らをあなたの熱狂的なファンにし、
もっと簡単に次の100人の顧客へと、つなげるようにしましょう!