初心者コーチがまず覚えるべきこと

「私、人にアドバイスする
自信が無いんですけど・・・」

講師やコーチングを
仕事にしたいと思ってる人が
まず抱えるであろう不安です。

 

そもそもコーチって、人に
アドバイスをする仕事では無いのですが
それはさておき。

確かに相談者を目の前にして
自らの知識や経験が少ないと
対応に困りますよね。

僕も今の仕事を
始めた頃はそうでした。

 

ちなみに僕の場合は
初心者の頃から経営者の相談に
乗っていたこともあります。

知人のご紹介だったので
とてもありがたい反面・・・

自分より明らかに経験豊富な人を
相手に
するのは、大変なプレッシャーでした。

 

でも、僕はその時知人であり

「100人以上の経営者に
インタビューをしてきた
社長対応のプロフェッショナル」

からあることを教わっていました。

それを知っていたので
問題なく対応できたんです。

実際、相談にいらした方々は

「新しい視点を得ることができた!」

と喜んで帰って行かれました。

 

僕が何を知っていたのか?

 

「初心者コーチでもできる
効果的なアドバイス方法」

 

があったらあなたは
知りたいですか?

ちなみにこれは初心者コーチに
限ったことではありません。

部下を抱える管理職など
リーダー役を担う人なら
誰もが使える方法です。

今日はそんなお話・・・

 

 

■効果的なアドバイス

 

初心者コーチだろうが、
新米リーダーだろうが、
誰もが使えるアドバイスの方法。

それは・・・

 

「他人の体験談を話すこと」

 

です。

それだけ。

拍子抜けしましたか?

しかしこれは
単にどこかで見聞きした誰かの話を
右から左へ伝えれば良いわけではありません。

ポイントは

 

「ストーリー(物語)に沿うこと」

 

です。

なぜなら、
ストーリーは人の記憶や感情に
影響を与えやすいからです。

 

あなたがTV番組を見た時、

 

  • 報道番組
  • バラエティ
  • ドラマ

 

どれが1番記憶に残りますか?

どれが1番感情を動かされますか?

恐らく「ドラマ」ですよね。

ドラマはストーリーだからです。

 

最近は本屋に行くと

「漫画で読む〇〇」

のような形で要約されている本を
沢山見かけます。

あれも頭に入りやすい
ストーリーの力です。

体験談をストーリーで聞くことは
学習スタイルとしても
理にかなっているのです。

 

 

■体験談を伝えるメリット

 

アドバイスという意味では
自分自身の体験談も効果的です。

が、初心者の場合は
自分の体験談がないから
困るわけですよね。

そんな時に使えるのが
他人の体験談です。

 

僕の経験上、この

「第三者の体験談」

というのがミソで。

「私の知り合いでこういう人がいて
その人は〇〇の時に△△してたそうですよ」

という客観的な情報
結構大切だと思ってます。

 

なぜなら余計な主観が
入らないから。

自分の体験談って
主観そのものですよね。

主観が強くなると

 

「あなたはこれはしちゃだめ!」

「こうすれば成功するよ!」

 

という「〜べき」論
生まれやすいです。

相談者にとってこれほど
苦痛なアドバイスはありません・・・

 

その点、第三者の体験談における

「あの人はこうだったんですって」

という、ある意味で無責任な話が
相手の「新しい気づき」に繋がったりもします。

 

例えば、相談者が自分より
経験も実績も豊富な場合。

整理整頓された知識よりも
むしろ断片的な情報の方が
効果的なことも多いのです。

なぜなら経験豊富な人は
自分の知見を通して断片的な情報を
受け取ってくれるからです。

勝手にその人の頭の中で
整理されていくんですね。

その整理のプロセスで

「新しい気づき」

が生まれやすいと
僕は思っています。

 

 

■ストーリーの力

 

そしてその気づきを
促すために効果的なのが

「ストーリー」

なんです。

例えば僕が初心者の頃の
実体験で言うと…

 

<経営者Aさん>

今の事業が軌道に乗ってきてるので
これから新しい事業を始めようか迷っている。
どうするべきか?

 

という相談を受けた
ことがあります。

・・・今考えても
ハードルの高い質問ですね。

その時、僕はこんな話をしました。

 

「僕の知人でAさんと
同じような方がいました。

その方は地元でも有名な方で
年商が〇〇円くらい。

経営者仲間のコミュニティで
他の経営者が新しい事業を
始めるのを横で見ながら

『お前もやってみたら?』

と常々アドバイスを受けてたそうです。

実際、その方も事業が軌道に乗ったので
スタッフに経営を任せ自分は
新しい事業を始めました。

するとすぐに売上が
見る見る落ちたんです。

現場のスタッフには
まだ売上を維持する力が
無かったみたいなんですね。

でもスタッフはすぐに
その経営者に現場の状況を
報告出来なかったようです。

それを知ってその方は
新しい事業よりスタッフの教育を
最優先されたそうですよ。

ちなみに他の事例では
社長が現場を離れた途端
2番手に謀反を起こされて
会社を乗っ取られそうになった
って話も聞いたことがありますね。」

 

みたいな事を話しました。

登場人物や背景が
ストーリーになってます。

僕は何のアドバイスもしてませんが
その方はこれでピンときたようで。

「まずは今日から
社員教育マニュアルを作ります!」

と言って帰って行かれました。

 

今考えればこういう事例は
社長あるあるなんですけどね。

僕は心の中で

「へぇ、こんなアドバイス
の仕方もアリなんだな」

と思ったのを覚えています。

 

 

■話を聞く

 

ウェルスダイナミクス(WD)には
いくつかの資格があります。

僕はWDトレーナーとして
そんな有資格者の教育も行っています。

そして彼らにする最初のアドバイスは

 

「事例を集めて下さい」

 

です。

理由はお話した通り。

 

当然、プロとして自分自身の
経験と知識を磨くことが大前提です。

ただ、それを踏まえても
誰かの体験談を伝えるのは
相手の課題解決にとても有効なんです。

僕はこの事を事前に教わっていました。

なので初心者の頃は意図的に
誰かの成功・失敗エピソードを
聞いて回ってましたね。

単純に興味深かった
のもありますが・・・

 

あなたももし

「まだ自分の知識や経験に自信がない」

と感じたら?

まずは「誰かの体験談」
聞いて回ってみて下さい。

話を聞く中でその方との
信頼関係も生まれますし

人間って

「自分のエピソードを話したい」

という欲求があります。

インタビューって、事例集めと共に
一石二鳥なんですよね。

 

というわけで本日は

「初心者コーチでもできる
効果的なアドバイス方法」

についてお話をしました。

それでは本日も最後まで
お読み頂きありがとうございました。

 

岩下 知史(アキュムレーター)

 

P.S.

誰かの体験談といえば、
ウェルスダイナミクスでは

「ウェルスダイナミクスインタビューズ」

という定期イベントを毎月
LIVE放送+バックナンバー配信をしています。

ここで過去のインタビュー含め
色んな人の話が聞けちゃいますよ。

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もちろんプロファイルなど
WD理論に沿って聞けるので
WD自体の勉強にもなるでしょう。

(僕も過去に出演しています)

登録は無料なので
この機会に事例として
使ってみてはいかがでしょうか?