クライアントを導くために大切なこと

講師やコーチ、
コンサルタント、セラピストなど、
誰かを導いたりサポートする仕事において
いちばん大切なことは何だと思いますか?

 

もちろん、人によって答えは違うでしょう。
周波数やプロファイルによっても、
意見が分かれるところかもしれませんね。

 

…という書き出しで始まりましたが、
今回のお話は講師、コンサル業ではもちろん
ご家族やパートナー、友人など
普段の人間関係をラクにするためにも
とっても役立つお話です!

 

 

●客観的な視点でクライアントを導く

 

私がいちばん大切だと感じているのは、

 

「高い視点から、客観的に相手や物事を見ること」

 

です。

フラットな心で
冷静に客観視する。

 

だからこそ、クライアント本人が
見えていない部分に気づけたり、
「いま集中すべきこと」
伝えたりすることができます。

人は問題を抱えている時には、
感情が不安定になります。

 

不安、嫉妬、怒り、悲しみ、苦しみ……

 

そうなってくると、
冷静に物事が考えられません。

視野が狭くなってしまって、
見えない部分がどんどん多くなります。

そんな時に、一歩離れた位置から
「問題解決の鍵」を渡すことが出来るのが、
我々コーチ、コンサルタントなのです。

 

 

●実際の事例「同僚に対するマイナスな感情」

 

実際にあった相談を例に出します。
(クライアントさんから許可を得て書いています)

 

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【プロファイル:メカニックの男性、Aさんが抱えていた課題】

 

同僚が褒められている時、
他の人に対しては素直に祝えるのに、
Bさん(プロファイル:サポーターの女性)に
対してだけはマイナスな気持ちが出てしまう。
原因が何なのか、自分では上手く見つけられない。

−−−−−−−−−−

……もしあなただったら、
どのように紐解いていきますか?

もちろん、先述の情報だけでは
詳細が分かりませんので、
先ずすべきことは

「ヒアリング」

です。

私の場合は、まず“言葉の擦り合わせ”をします。

 

「マイナスな気持ちというのは、どういったものですか?」

「嫉妬ですか?怒りですか?それとも別の感情でしょうか」

 

といった形で、質問します。

「怒りではなく嫉妬かな…でも嫉妬だけではないな」

という風に、
気持ちを言葉に出すと、
心の整理にもなっていきます。

ここで、

「マイナスな気持ちということは、きっと怒りだろう!」

などと自分で判断してしまうのは、客観性に欠け、
ともすれば、全く違う方向に話を進めてしまいます。

 

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《客観的に見るコツ その1

 

「こうだろうな」で進めるのではなく、
「私はこの意味で捉えています。合っていますか?」
という確認を忘れない。”

−−−−−−−−−−

この言葉のすり合わせを経て、
相談者Aさん(メカニック)は

「Bさん(サポーター)は、
業務上 質の良い人脈を手に入れているのに、
繋がっているだけで 上手く活用していない。

自分はその人脈と繋がっていないので、
うらやましくもある。

自分だったらもっと活用できるのに、
もったいない!という気持ちが
大きいのかもしれません」

と仰いました。

 

モヤモヤの一番の原因は、
「もったいない」だったんですね。

 

サポーターは、人脈を作るのが得意。

「活用できるかどうか」を重視するのではなく、
『色々な人と関わること』
楽しみを覚えるプロファイルです。

 

『機能していない部分を見つけ、
改善していく。仕組み化する』

のが得意なメカニックからすれば、

 

「その人脈を上手く活用すれば
色々なことができるのに、
なんでそうしないんだろう」

 

と、もどかしい気持ちに
なってしまうのも無理はありません。

 

では、ここからは
どんな道を進めばいいでしょうか?

 

 

●他人が気になる時ほど、自分に立ち返る

 

「他人に対してネガティブな気持ちを抱くときこそ、
 自分自身に立ち返りましょう」

 

これは、私が心理学の勉強を始めたころに
先生から口酸っぱく言われたことであり、
私自身が問題に直面した時にも
強く意識することです。

 

「今、相手に対して何を感じているんだろう?」

「それに対して、今自分自身ができる行動はなんだろう?」

と。

 

他人はコントロールできません。
人には人の自由意思があるからです。

「あの人がこうしてくれない!」
「あの人がこうなったらいいのに!」

こうやって他人に期待しても、
相手が思い通りにならなかったら、
不満はたまる一方です。

自分の意志で変えられるのは、
自分自身の行動です。

 

「自分から相手に伝えられることは無いか?」

 

「自分自身がやり残していることは無いか?」

 

「今、自分がやるべきことは何か?」

 

こういった視点を持ち、自分が変わっていくこと
それが問題解決において、一番重要
かつ早い道のりです。

 

このように、自分自身の
問題解決にも使える考え方ですが、
クライアントさんが問題を抱えている時は、

 

1. クライアント本人の素直な気持ちを知る

2. クライアント本人が「どうなりたいのか」を知る

3. 「今、クライアント本人が出来ることは何か」を考える
 (ここでアドバイスなどをするのはOKです)

4. クライアント本人に、する行動を決めてもらう
 (あくまでも決めるのは本人)

 

という点を意識してみてください。

 

《客観的に見るコツ その2

 

“徹底して主語を「クライアント本人」にすること。”

 

この視点を持ってお話を聞くことで、
コーチ、コンサルタント側の
思い込みを排除しやすくなり、
客観的に物事が見やすくなります。

今回のケースでは、

 

「Bさんの人脈を羨むのではなく、
 Aさん自身が、その人脈に繋がること」

 

を近いところの目標に定めました。

Bさんには協力者として、
紹介の窓口となってもらう。

「あの人と繋いでほしい」と
Aさん自身がBさんに伝え、
Aさん自身が人脈(ネットワーク)に繋がり、
「繋がりたいあの人」と人間関係を構築できれば、
もうBさんを羨む必要はありません。

 

 

●人と繋がったその時に必要なことは?

 

では、いざ「繋がりたいあの人」
会えた時には何をすればいいでしょう?
その時、自分が相手に提供できるものは?

 

そのヒントは、以前書いたこちらの記事にあります。

 

カンタンに「誰かの役に立つ」方法
http://wealthdynamics.jp/archives/your-strength-2

 

いざ「繋がりたいあの人」に会っても、
準備ができていなければ挨拶だけで
終わってしまうかもしれません。

 

逆に言えば、準備をしておくことで
しっかりと関係性を築くことができるのです。

繋がっている人が変わると、人生が変わります。

毎日何もせず愚痴ばかり言う人と一緒にいるのと、
前向きに日々成長している人と一緒にいるのとでは、
全然気持ちも行動も変わってくると思いませんか?^^

そして、日々成長している人の周りには、
どんな人がいるでしょう?

 

《客観的に見るコツ その3

 

“事実か推論か、徹底的に切り分ける”

 

「できると思います!」ではなく、
「できます!」と言えることは何か。
これをしっかり切り分けましょう。

 

どんな人と知り合う必要があるのか。
繋がりたい相手に対して、
クライアントはどんな立ち位置にいるのかが分かっても、
相手に提供できるものが明確でなければ、
アピールすることはできません。

 

もし「できると思います!」
アピールしたとしても、
その結果が芳しくなければ
逆に信頼を損ねてしまいかねません。

客観視して事実を見るからこそ、
今とるべき行動が見えてくるのです。

 

 

●まずは自分自身を客観視してみよう

 

ウェルスダイナミクス理論は、
クライアント(もちろん、あなた自身も!)を
客観的に分析する上で、非常に使いやすい理論です。

今回の記事で触れたものでいくと、

 

人脈については
「ウェルスネットワーク」

 

自分が相手に提供できる価値については
「ウェルスフィットネス」

 

視点を高くもつための考え方は
「ウェルススペクトル」

 

で学ぶことが出来ます。

 

そして、この3つをまとめて学べるのが
「ウェルスダイナミクス集中講座」です。

 

まずは、あなた自身を客観的に見てみませんか?

徹底的にあなた自身の棚卸を行うことで、
あなたの中に眠る、新しい才能にも気づけるはずです!

 

詳細&参加はこちらから
https://kouza.jwda.org/wdintro/

 

白井 圭(ロード)