スターのお手本 オプラ・ウィンフリー

oprah

オプラ・ウィンフリー(62)が、今週のフォーブス
「アメリカで最も成功した女性ベスト10」で
5位から2位に上り詰めました。

一体どうやって?

彼女は、困難を富に変えたのです。

名声を博し成功を手にしたオプラですが、
その人生は苦難に満ちていました。

オプラ曰く、彼女が体重増加に
悩まされている根元は、彼女の
虐待を受けた過去にあるといいます。

「9歳の時に従兄弟に強姦されて、
そして他の親戚ににも性的虐待を受けたの」

とオプラは言います。

この虐待によって14歳で
息子を妊娠しましたが、
その子は出産直後に亡くなっています。

「私は学校に戻りました。
誰も知らなかった。
当時誰にも知られてなかったからこそ、
生徒会長になることが出来て、
テネシー州代表の2名に選ばれて
ホワイトハウスのユースカンファレンスに
招聘されることが出来たのよ。
こうした経験がなければ、
私の人生は全く違う方向に進んでいたと思うわ。」

その後、人間関係において虐待の連鎖に
はまってしまったオプラは、こう振り返ります。

「そもそも、私の体重がこれほどまで増えたり、
男性と不健康な人間関係を築いてしまったのは、
ただただ認めてもらいたかったからなんです。
みんなに好かれたいと思ってたの。
自分が自分を好きになれないから。

それで私は、結局いつも、
”お前は自己中だ”なんて言ってくるような
冷酷で自己陶酔してるような男性と一緒になっては
けなされても
“あら、ありがとう。そうね、
あなたの言う通りだと思う。”
なんて言って、感謝しちゃっていたのよ。

だってそんなこと以外に
自分が何か言われる価値があるなんて
考えたことも無かったから。

その後ひたすら体重が増え続けたのも
そういう考えが影響してたと思うわ。
世の中から認められない痛みを
脂肪という鎧を着て和らげていたんだと思う。」

自身の体重の問題を
「分かっていながらも敢えて触れない問題」
としつつ、リバウンドを繰り返しながらも
テレビのキャリアを着実に積んでいきます。

1988年、オプラは67ポンド(約30キロ)の
減量に成功し、目標にしていた
「サイズ10」のカルバン・クラインの
ジーンズを履き、
「4カ月間腹ぺこだったのよ!」
と叫びました。

しかし、すぐにリバウンドし、
その2日後にはジーンズが入らないという始末。

10年後、あまりの体重増加により
写真撮影をキャンセルしたオプラは
「太って醜くなった気がしたのよ」
と言っています。

彼女は自身の雑誌「O オプラ・マガジン」で
体重増加の数値を掲載し、

「そうね、その足し算で合ってるわよ…
つまり、恐怖の “200”台に突入ってこと。」
と記しています。

「本当にむしゃくしゃしていて。
食べたいものは何でも食べ始めたの。
それで体に良いことなんて一つもなかったけど。」

1992年までに彼女の体重は
237ポンドまで増量し、
以来20年に渡って60ポンドもの
リバウンドを繰り返していました。

そして7ヶ月前、
オプラは食べる代わりにある行動に出ました。

4300万ドル(約50億円)を投資し
「ウェイトウォッチャー」社の発行済み株式の
10%に相当する新規発行株式を購入し、
同社の共同オーナー、役員メンバー、
且つ広告にも出演するスポークスマンとなったのです。

もしあなたがオプラのように
自分自身をブランドにすることが出来たなら、
出版や広告で収入を得るだけでなく、
何かのビジネスに投資してそのビジネスの
価値にレバレッジをかけて収入を得る
ということも出来るのです。

後者の方法は、計り知れない成果を生むことができます。

オプラは1月、
「パンを食べる。体重を減らす。えぇぇぇっ?」
というツイートと共に、3ヶ月前から始めた
「ウェイト・ウォッチャー」プログラムで
26ポンド(約12キロ)減量した
自身の動画を公開しました。

その結果、オプラが動画を公開した直後から
「ウェイト・ウォーッチャー」の株価は
11.35ドルから15.62ドルに急上昇し、
オプラは一夜にして約14億8000万円を稼ぎ出したのです。

この「オプラ効果」とも言うべき反響は、
会社に10億ドルを超える新たな市場効果をもたらし、
オプラが投資して以来、10億ドルまで価値を倍にしたのです。

つまり、彼女が投資を始めてから
27週間の間に、彼女は体重を1ポンド減らし、
2億ドルを稼ぎ出したのです。
それも何週間にも渡って!

2016年の4月、オプラは自身の雑誌
「O オプラ・マガジン」の表紙を
「ウェイト・ウォッチャー」の仲間達と共に飾り、
自身らの減量の成果を紙面で取り上げました。

読者が表紙を飾ったのは今回が初めてのことでした。

「私のアイディアだったのよ。
私と同じようにダイエットに励む女性と
一緒に表紙を飾りましょう、ってね。」

とオプラは言います。

「私の体重計(目盛り)との葛藤は
良く知られている話だけれど、
それを隠そうとは思わないのよ。

私の愛すべき体と自分の人生以外の
何かに憧れて細くなりたいって
思っていた日々はもう過去の話。
要するに、今では “数(体重)が
多いのは強みなんだ”って信じてるの。」

困難を益に変えるためにあなたが
できることは何でしょうか?

人生の旅路を、誰と共に分かち合い
誰と共に歩んでいきたいですか?

そして、彼らがあなたといるのは
志を共にしているからであって
お金目当てではないと、どうしたら分かるでしょう?

「多くの人はあなたがリムジンに乗ってるときには
あなたと一緒に乗りたがるけれど、
あなたには、リムジンが壊れているときに
一緒にバスに乗ってくれる人が必要なのよ」

~ オプラ・ウィンフリー