大嫌いな仕事のおかげで情熱と才能が見えた話

こんにちは!
WDシニアトレーナー、白井圭(ロード)です。

 

今回は私にまつわる話なので、
先に名乗ってみました。笑

前回の私の担当記事で、

【「情熱」はなくても「才能」は発揮できる】

というお話を書かせていただきました。

 

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「何が好きかはピンとこないけど、
 情報をまとめて分かりやすくする能力は褒められるし、
 自分としてもやりやすい仕事だから
 マニュアルを作る仕事をしています。

 結果、周りにも感謝されてます。
 こんな簡単なことでいいのかな?」

というのがこの状態です。

~中略~

これを続けているうちに、

「これが楽しいな」
「これをやっていると充足感があるな」

という風に、自分の『情熱』に気づくこともあるでしょう。

※全文はこちらの記事をご覧ください
http://wealthdynamics.jp/archives/ignore

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これについて、
「他の事例も聞きたい」という声があったので、

今回は、

「すごく嫌いな仕事の中にも、
 情熱と才能のヒントは隠れている」

ということを
私自身の事例でご紹介します。

 

 

●はじめに:今は好きな仕事をしています

私の情熱には「演劇」が入っています。

 

「売れるか売れないかじゃなくて、続けることが第一義」
という考えで動いていたため(今はまた少し違いますが)
カウンセラーとして活動を始める30歳くらいまでは、

アルバイトアルバイトアルバイト演劇
アルバイトアルバイトアルバイト演劇
アルバイトアルバイトアルバイト演劇

みたいな状態で、
生活にアルバイトと演劇以外の隙間は
ほとんどありませんでした。

 

芸能に関わる人に良くあるのは

「早く売れてアルバイト生活から抜け出すぞ~!」

なのですが、
私は「演劇を続ける」のが目的だったので、
アルバイト生活に終止符を打とうという気はありませんでした。

好きな仕事を選んで掛け持ちしていたので、
いろんな経験ができて楽しかったですし。笑

 

「バイトが嫌で仕方ない~~!!」

という人を見ては、

「そんなに仕事が嫌なら、
 辞めて好きな仕事すればいいのに」

と思っていました。

 

じゃあ最初から好きな仕事しか選んでいなかったかというと、
そんなことはないのです。

アルバイト生活の比較的初期段階で、
「これは嫌だ」を沢山経験した結果、
嫌なものを排除する能力が鍛えられたとも言えましょう。

 

 

●情熱はないけど才能を発揮したバイト:激安スーパーのレジ

大学に入って一番最初にやったのは、
激安スーパーのレジアルバイト。

 

「情熱」?そんなものはございません。
家から近いというだけで選びました。

当時の私は「アルバイトはお金を稼ぐ手段」
くらいの感覚だったのです。

 

お客さんは基本的に「1円でも安く!!」の精神で、
早朝のセールは殺気に溢れ、
30円の値引きシールを見落とそうものなら
バチクソにキレ散らかす。

(言葉が汚くてすみません。
 でも雰囲気を伝えるにはこの表現しかないんです。
 激怒ってレベルじゃないんだもん!)

 

横柄な態度のお客さんが多かったですし、
「子供がいるから、他のお客を飛ばしてレジをしろ」
なんて理不尽な理由で怒鳴られるのも日常茶飯事。

正直、嫌な思い出の方が多く思い出されます。笑

でも、お金を扱う責任というものは、
ここで身につきました。

今でこそ自動でおつりが出たり、
キャッシュレスが当たり前になりましたが、
当時はすべて手作業。

最後の精算でレジ誤差が1円でもあったら
反省文を書かなければなりませんでした。

 

当時、

「白井さんはレジミスが少ないね~!安心して任せられる」

と褒められていました。

客層がアレでアレだったので
仕事に行くのはとにかく憂鬱でしたが、
正確に仕事ができるという点で褒められている。

 

…こういう小さいところに、才能に気づくきっかけがあります。

よく考えれば、お金を数えたり、
きれいに手で揃えて渡したりする作業は楽しかったんですよね。
こういうところに情熱のヒントも隠れているわけです。

 

あとはね、
辛くてもやめない忍耐強さも発揮してますね、これ。
忍耐強いのも才能です。

でも、仕事に情熱がないので、
長期休みで実家に帰ることをきっかけに退職しました。

 

 

●ちょっと情熱に気づいたバイト:チェーンの居酒屋

「この時給(800円)でこんなにストレスを抱えるのは割に合わない」
と、次に選んだのは、これまた近所のチェーンの居酒屋。

深夜時給に目がくらみ、

「田舎だしまあ深夜は暇だろう。近所だからすぐ帰って寝れるし」

という打算のもと深夜中心のシフトで始めました。
やっぱりここでも情熱はありませんでした。

 

もともと人と関わるのが得意ではなかったので、
飲食店での接客に対しては少し不安がありました。

それが意外や意外、
これがまあまあ楽しくて、
いい思い出もたくさんできました。

スーパーのレジは孤独な作業で、
基本的にずっと同じ場所にいるので
職場の人とあまり話すことはありません。

居酒屋の仕事は、コミュニケーションが超大事。
人づきあいの得意ではない私も、そんなこと言ってられません。
仕事をする中で、連携すること・分担することを学んでいきました。

 

スーパーの時は怒鳴られても
守ってくれる社員さんはいませんでしたが
(ほとぼりが冷めるまで遠巻きに見ていた)、

居酒屋のアルバイトでは、
質の悪い酔っ払いやクレーマーがいたら
守ってくれる先輩がいました。

居酒屋は同い年くらいの学生バイトがほとんどだったので、
バイト同士で雑談したり、
仕事が終わった後に遊んだりもしました。

一緒に働く人との人間関係が良かったので、
仕事にいくのが楽しかったです。

 

お店の皆が好きだったので、

「皆で今日の売り上げ目標目指してがんばろー!!」

という風に、楽しく仕事に向かえました。

お店が好きじゃなかったら、
「そんな目標知らないよ」と
全然協力的になれなかったと思います。

「飲食店って楽しいんだ!」と知ったのは
この居酒屋バイトにおいてでした。

嫌なお客さんもいたけれど、
楽しく雑談のできるお客さんもいました。

「人が気持ちよく過ごしてくれるのって良いな!」

と感じたりもしました。
食に対する興味も湧いてきて、
その後の仕事選びに影響を与えています。

・・・

 

こういう

「楽しいな」
「好きだな」

が、情熱の発露です。

「どういうところが楽しいんだろう?」

を掘り下げていくと、
あなたの情熱に気づくことができます。

そしてここで私が鍛え・発揮した才能は、
“効率よく動くこと”。

 

23時以降は基本的にホールが1人になるシフトだったので、
暇な店とはいえ、効率よく動く必要がありました。
締め作業でお店全体を掃除しながら、お客さんの対応もします。

どの順番で仕事を進めるかを効率よく行わないと、
閉店作業がかなり遅れてしまい、
人件費が余計にかかってしまいます。

「人件費を〇%に抑えたいんだよね」

という店長の言葉を聞いていたので、
なるべく応えられるように頑張っていましたし、
深夜のシフトといえば私、と言われるくらいには
仕事を任せられるようになりました。

大学卒業に伴って引っ越すまで続けたアルバイトです。

 

 

●おまけ:実はスペクトルの違いも経験していた

スーパー、チェーンの居酒屋のバイトを通して経験したのは、
「扱っている商品の価格やお店の雰囲気によって客層が変わる」
ということです。

 

近所にあるもうひとつのスーパーは少しお高いけれど、
そこまでお客さんが殺伐としていない。

居酒屋の先輩に連れて行ってもらった個人経営のバーなんて、
和気あいあいとしていて、
オーダーミスがあってもお客さんが笑って
「じゃあそれもらうよ」なんてやりとりがあるくらいでした。

今思えば、それぞれの場所に集まるメインの客層は
ウェルススペクトルに当てはめると、
以下のような感じで分かれていました。

激安スーパー:赤外線~赤
もうひとつのスーパー:赤~オレンジ
チェーンの居酒屋:赤外線~オレンジ
個人経営のバー:オレンジ~黄色

赤外線の状態では、お金と心に余裕がなくなりがちです。
そりゃあちょっとしたミスでも大激怒ですよ。

オレンジ以上の場合は
周りや
相手のことを考える余裕があるので比較的穏やか。

 

当時の私にスペクトルを教えてあげたい…
と思ったけれど、
実際に体験したからこそ分かる部分も多いので
結果オーライかなと。笑

 

 

●日々の中にヒントはたくさん転がっている

私はこの2つのアルバイトを通して、
見えたことがたくさんありました。

 

・仕事として選択肢に入れるのは「飲食店」
・一か所だと飽きる
・普段シフトに沢山入っていると、
 演劇で長期休みを取るときに嫌な顔をされるので掛け持ちをする
・得意なのは「効率よく動くこと」
・避けるべきは「客層が荒いところ」

これらは、とりあえずやってみた中で見つけたものです。
最初から情熱があって動いたわけではありませんし、
最初から自分の向き・不向きを意識したわけでもありません。

 

今やっている仕事の中で、
褒められることは何でしょうか?

 

楽しい、と思うことは何でしょうか?

 

自分が関わりたい人はどこにいるでしょうか?

 

どこに行けば、自分が心地よく過ごせそうでしょうか?

 

そういったところから自分を見つめてみると、
あなたの情熱や才能、居たい場所が見えてきます。

 

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白井 圭(ロード)