質問力-人生の質と差が生まれる-【前編】
今日お話するテーマは、
『質問に秘められた大きな力・前編』
です。
● 疑問を持つ力が足りない日本人
最近オーディブルという本の音読サービスを
利用している中で『質問』について
テーマとして扱っている本があったので、
今日取り上げてみました。
その本とはプロゲーマーの梅原大吾と
社会派ブロガーのちきりんさんの
対談形式で進んでいく本です。
まず二人の簡単なプロフィールはこちら。
・梅原大吾(ウメハラダイゴ)(36)
98年、17歳でストリートファイターで世界一になる。
2010年には正式に海外の企業と契約して
プロ・ゲーマーとして活動中。
・ちきりん
日本のブロガー・著述家。
ブログ「Chikirinの日記」で
BLOGOSアワード大賞および
アルファブロガー・アワード受賞。
「おちゃらけ社会派」と称している。
以前、読んだことがある著者梅原さんの
『勝ち続ける意志力』を読んで
その考えにとても納得しつつ、
ゲームを突き詰めた先の思考は
本質と変わらないなと感動した一冊です。
そんな梅原大吾の本ということで
この対談形式の本を手に取りました。
その名も、
『悩みどころと逃げどころ』
この本では日本の教育について
全く性質の異なる二人が
話し合っていくというもの。
違う人生、違う環境、違う性格。
ほぼ真逆といっていいほどの二人が
本質の部分で意見が一致するのは
読んでいて(実際には聴いていて)
とても面白くて学びになります。
で、その本の中で日本教育が
なるべく子供に疑問を持たせないような
空気感だったり、仕組みについて話している時、
梅原大吾さんが
「日本人は疑問を持つ力が足りない」
と言っている部分があります。
● 投げかけられる質問の「差」
日本やアメリカなどを行ったり来たりと
している梅原さんは色んなファンと出会います。
当然、プロゲーマーであり実力がある梅原さんは
質問などを投げかけられることも多い。
しかし、日本とアメリカだと
質問の差が歴然だと話しています。
【アメリカ人の場合】
貴方の動画を見ていると、
この部分の動きが他の
プレイヤーより非効率に思える。それなのに貴方が一番勝っている。
梅原さんが一見非効率に思える動きを
しているのは何故ですか?やっぱりそこに強さの
秘密があるのですか?
それとも単に好みの問題ですか?
このようにアメリカ人の質問は
とても具体的である。
一方、日本人からの質問だと
こういうのが多いそうです。
【日本人の場合】
僕は思うように勝てません。
どうすれば勝てるようになりますか?
みたいな質問が多いそうです。
要は質問の質にかなりの差が
あると梅原さんは話してます。
梅原さんは更に続けます。
『僕が関心するレベルの質問が
出来るということは、質問者は
その時点で既に答えに半分
手が届いているんですよ。』
僕はこの部分を聴いて
とても納得すると同時に
やはり…と感じました。
まず質問とは何か?を
一度整理しましょう。
● 深い答えが欲しいなら…
『何故質問をするのか?』
それは、解決したい問題があるから、
ですよね?
そして、現状ではそれが解決できていない。
では、
- その現状と解決した姿の差は何なのか?
- 明確に取り組んでいる事はあるのか?
- 取り組んでいる事はどの程度やったのか?
- その中の疑問はどういうものなのか?
こういった『現状把握』がないと
何を元に改善、解決していこうか、
見えてこないですよね?
この現状把握が先ず出来ていないと
質問された側も困ります。
的確なアドバイスを求めるなら猶更。
深い答えが欲しいなら、
深い質問が必要不可欠なのです。
僕はせどりという物販で独立したので
それに置き換えてみると以下のようになります。
【Aさんの場合】
現在思うような仕入れが出来ていません。
仕入れ資金は400万程で現在の仕入れ額は100万程です。
実店舗と電脳仕入れは半々ですが、やや実店舗の割合が多いです。電脳は隙間時間にやれるのが魅力的ですが、
セール品中心に仕入れる為か、出品者が増えて
値崩れることが多いのが悩みです。逆に実店舗はその店独自のセールが多いので
値崩れがとても少ないです。しかし、
仕入れに時間がかかったり、移動距離や
時間がネックだと考えています。アプリは使ってますがバーコードリーダーは未購入です。
ここも購入すべきか迷ってます(高いので…)
今後は実店舗は電脳のどちらかに絞るべきか、
どのように仕入れをしようか迷ってます。今後どのように進めていくのが良いか、
意見を聞かせてください。よろしくお願いします。
【Bさんの場合】
仕入れが出来ません。
どうすれば仕入れができるようになりますか?教えてください。宜しくお願いします。
上記のはちょっと文章が違いますが、
実話です。本当にこんな感じです。
Aさんはしっかりと現状把握をしていて
自分なりに問題点を書いていて
悩みもしっかり書いています。
このように質問するとされた側は
ちゃんと質問者の実情に立てるので
深い的確な回答が可能になります。
そして、このように具体的な質問が
出来ているというのは、先ほどの
梅原さんが言うように
『半分答えに手が届いている』
わけなんですよね。
● 正解よりも大事なこと
正直、答えに正解なんてないんです。
(矛盾しているようですがこの表現です)
大事なのは今置かれている現状に対して
- どのようなアクションを起こすのか?
- アクション自体を起こすことが出来るのか?
ここを最低限抑えれば
あとは実行するのみ。
そして、このプロセスを通ってれば、
例え思うような成果が得られなくても
その経験を元に次なる一手が出来る。
一方、Bさんの質問は…
お手上げですね(笑)
状況は全くわからない。
本人も把握していないのでしょう。
この思考が辿り着く先として
その日暮らし的な行き当たりばったり
を繰り返してしまいます。
そして、そこから次に繋げるモノもなく、
衰退が加速してしまいます…。
同じ『質問』という方法でも
どのようにするのかでその後の
成果や成長が大きく異なる。
これが、『質問力』です。
● 前半はここまで
今回の内容は長いものなので
前編ということでここで一旦〆ます。
次回の後編は、
- 日本とアメリカの質問力の違う訳
- 人にするだけじゃない、様々な質問の形
- 質問が事象に及ぼすあらゆる影響
次回は上記の内容に触れていこうと思います。
是非とも楽しみにしていてくださいね。
それでは、本日のまとめです。
■ まとめ
質問とは解決したい悩みを
処理する為のツール。
しかし、質問には差があり、
気づかない内に解決に至らない
質問をしてしまうことがある。
その質問の差が質問力。
以上になります。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!
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