何でも出来るとしたら、何がしたいですか?

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ギャレット・ギーは25歳で自身の会社「スキャン」を
スナップショットに540億ドルで売却した時
その答えを見つけました。

彼のストーリーは
ちょうど初めてスマートフォンを買った
ユタ州のブリガムヤング大学に入学したての数年前に遡ります。
商品の費用比較ができるアプリが欲しいなと思っていましたので
自分でそんなアプリを作ってみることにしました。

大学にアプリ制作のクラスはありませんでしたので
必要なスキルを習得するためにグラフィックデザインや
コンピューターサイエンスのクラスを取りました。
彼は同じクラスを3回も履修しました。

ジョン・リチャード教授は次のように言っています。

『彼にどうして同じクラスを3回も履修してるのかと聞くと、彼は

「私は学ぶために大学に来ているからです。学位のためではありません。」

と答えたんだ。私が彼と初めて最初のクラスで会った当時
彼は「起業家」という言葉の意味すら知らなかったんだよ』

ギャレットは大学4年生のベン・ターリーと
カーク・ウィメットを仲間に迎えました。

「僕は初心な新入生で、素晴らしいアイディアは持っていたんだけど
どうすればいいのか分からなかったんだ。何も知らなかったし。
彼らはれっきとした4年生で、それに大学でも優秀だったんだよ。」

彼は2人を自身の「会社」に迎え入れ、3か月後、「スキャン」が完成しました。

アプリの成功を振り返り、ギャレットは

「最初の頃は、ただただ興奮してうれしかったんだ。
自分で考えてデザインして、作り上げたものがアプリストアに並んでいるんだから。
本当にかっこいことだって思ったよ。そこで話が終わっていたら、
自分はなんて最高なんだろうって自分のことを誇りに思って終わっていたかも。」

「ダウンロード件数が2000の時は、わお凄い!って思って、、
1万に達した時には、まじかよ…って思って、
毎秒ダウンロードされる状態になった時には
もう手におえないって思ったよ。」

彼は2013年にアプリをShark Tankに入れました。

Sharksから投資を受けることには失敗しましたが、あきらめませんでした。
メンロベンチャー、フェイスブック、レイディーガガまで、
粘った甲斐あり、70億ドルの調達に成功しました。
スナップチャットが540億ドルで「スキャン」を買収したのは
それからちょうど1年後、2014年12月のことでした。

ハッピーエンドと思われるこのお話、実はまだまだ続きがあります。

銀行口座には莫大な額が振り込まれたわけですが
ここでギャレットと妻のジェシカは
「7つの人生のゴール」を書き出してみることにしました。

1. 親密な夫婦関係、家族関係を持つこと。

2. 自分たちが人生で関わる人たちとより良い人間関係を築くこと。

3. 奉仕の心を持って人生を生きること。

4. 足るを知るということ。小さなことに幸せを見出すこと。

5. オープンな心でいること。

6. 自然を愛し大切にすること。

7. 人生において素晴らしい思い出を作ること。

これらのゴールを書き出した2人は、銀行口座のお金はそのままに
世界中を旅して人に感謝の気持ちを還元することにしました。

ギャレットは次のように言います。

「新しい家や車は、どうにもしっくりこなかったんだ。
そんなもの、僕たちは必要としてなかったんだよ。
それで僕らは、そんな現状を笑いあって、お金は貯金に回して、
全部売り払って売り払ったお金で旅に出ることにしたんだ。
どこに行こうかとか、何をしたいかっていうのをどんどんリストに書き加えていって、、、
そして今、リストに書いたそれらのことが現実になったのさ。」

彼らは持っているものを全てガレージセールで売り払い
ギャレットはこう言いました。

「この売り払って得たお金が尽きるまで旅をしよう。
僕は起業家精神でどうやってお金を稼ぐか考えて
もっともっと豊かになろう。」

「もしうまくいけば、45000ドルの元手があれば
旅をするに十分な資金を捻出し、うまく使えば
利益を生み出すことだってできるかもしれない。
やって出来ないことはない、そうだろ?」

彼らは今、2人の子どもたちと世界中を旅する予算を立てています。

ギャレットは次のように言っています。

「人生における祝福に対して感謝の意を示す
最も素晴らしい方法は謙虚さだと思うんだ。
そして謙虚さを示す最善の方法は
質素に生きることなんじゃないかな。」

昨年、彼らはトンガ、タヒチ、フィジー、
オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、
タイ、ハワイ、バハマ、そしてアメリカを旅して周りました。

ブログを立ち上げ、Youtubeとインスタグラムには
こんなアカウント名をつけました。

「The Bucket List Family (死ぬまでにやりたいことリストファミリー)」。

そして、旅先で出会ったサポートを必要とする家族に手を差し伸べるのです。
旅をするにあたり、チャリティーボランティアの活動もしています。
旅先で現地の職人が作った作品を買い
それを彼らのメディアを通して販売するのです。

ジェシカは次のように言っています。

「私たちはいつも、人を助けるために何が出来るかっていうことを考えているの。
自分のことを考えるよりも人のために何が出来るかってことをね。
常にペイ・フォワードの精神でいたいのよ。」

ギー一家は、毎週何かを与え、今という時を生き、ペイ・フォワードを実践しています。
(今週は、とある家族にバハマ旅行をプレゼントし、
その家族をバハマにサプライズで訪問した様子をYouTube動画に公開しました。)

この家族のストーリーの素敵なところは
数十億のお金を手にしたことがきっかけとなり

「もし人生においてなんでもできるとしたら何がしたいか」

を考えさせられたことで、今もなお、所持品を売り払いながら
売り払って得たお金で旅を続けていることです。

彼らを豊かにしたのは、お金の豊かさではありません。
全てを変えたのは、お金ではありません。

彼らに人生のゴールを書かせ
そして今まさに彼らを生かしている
「思い」なのです。.

あなたの「思い」はなんですか?
https://www.thebucketlistfamily.com

 

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