あなたがこの世に残す貢献とは？

あなたがこの世を去る時、人から何と言われるでしょうか？

私たちの大半はそれを知るチャンスがありません。

でも一人の人物はそのチャンスがありました。

１８８８年、アルフレッド・ノーベルの兄、ルードヴィが死去しました。

ルードヴィが亡くなったとき、
アルフレッド本人が死亡したとの誤報が
いくつかの新聞記事に掲載されました。

フランスの記事には”死の商人が死す”と記載されました。

アルフレッドはこのように自分自身が記載されたことにショックを受けました。

これを機に自分の人生について考えました(その当時彼は５５歳でした）。
世間が自分を”死の商人”と言う理由があったのだろうか？

さて、彼はダイナマイトを発明したことで有名でした。
また彼の会社のボフォース社はヨーロッパで最強兵器製造会社の１つでもありました。

彼の発明した起爆装置やダイナマイトや爆発物などは
大多数の死を招いたことは事実でした。

まさにその点で”死の商人”は正確であると彼自身が納得しました。

それでは彼はそれに対して何をしたのでしょうか？

彼は自身の貢献を書き直すことにしました。
また自分自身がどんな人であったかと憶えていてほしいかも考慮しながら。

彼はひっそりと平和賞という案を思いつきました。

戦争ではなく、平和の人物として彼を永遠に憶えてほしかったのです。

彼は、遺書にこう綴りました。

彼の財産は財団へ寄与され、
その財団は、５つのノーベル賞「平和賞」「文学賞」
３つの科学賞 「物理学賞」「化学賞」「医学賞」に資金提供します、と。

彼が死去して７年後、
彼の家族は彼がほとんど全財産を寄付するということにショックを受けていました。

その財団は３３千万スウェーデンクローナで設立されました。
今日、その額は１００倍の３１億クローナ（４億７千２万米ドル)と投資により増大しています。

ダライ・ラマ氏、デスモンド・ツツ氏、
マザー・テレサ氏、
マーチン・ルーサー・キング氏、
ネルソン・マンデラ氏、
ミハイル・ゴルバチョフ氏、
コフィー・アナン氏、
アウン・サン・スー・チー氏、
ジミー・カーター氏、
バラク・オバマ氏

彼らにはどんな共通点があるでしょうか？

彼らは皆アルフレッド・ノーベルの貢献に属しています。
彼らは皆ノーベル平和受賞者です。
(彼らの賞金は兵器取引先から得ているというのは皮肉で事でありますが。）

彼らはそれぞれの役割を果たしながら
アルフレッドの平和貢献が生きた証として
100年以上継続しています。

この貢献の証こそ、皆さんが聞いたことがあるノーベル平和賞です。

あなたの貢献は何でしょうか？

あなたはアルフレッドのような破壊的主義な人生を送る必要もなければ、
国際的な貢献をする必要はありません。

また、あなた自身が変化する以前に
新聞であなたの死亡記事を読む必要もありません。

その代わり、決断する十分なモチベーションとして、
あなたはこの話を使えばよいのです。

私たち全員、貢献をこの世にのこしていきます。
たった１つの質問は、その貢献が偶然となるのか意図的になるのかということです。

あなた自身の意図的な貢献を作り、今日からはじめましょう。

“今日、私という人物の存在を憶えていてもらえるような行動をしよう”

ドクター・スース