空いてる時間に何をしていますか?

eric

1年前、
30歳のエリック・マーティンは、
9〜17時の仕事の後に、
スタートアップ事業立ち上げる
という人のお手伝いをすることにしました。

まだ会ったこともないその人の為に
ウェブサイトを作ってあげることにしたのです。

彼は報酬として100,000株をもらい、
1年後には、なんと2000万ドルもの株価になっていたのです。

というのも、 新しいスタートアップ事業
jet.comがウォルマートに約30億ドルで売却されたのです。

マーティンの反応は…

「いい気分だったよ。
そりゃもう、最高の気分だったよ。
どうにも笑いがこみ上げて止まらないっていう感じだったよ。」

起業家のマーク・ロア氏の
新規スタートアップ事業に
エリックが出会ったのは
ほんの1年前、2015年2月のことでした。

マークは自身の会社Quidsi
( diaper.comやsoap.comのようなサイト関連会社)
を2010年にアマゾンに540億ドルで売却し、
小売業サイトを立ち上げアマゾンに勝つべく、
新たなステージに上ろうとしていたのです。

彼の新規事業 jet.com は、
いかなる商品もネット上で
最安価で探せるというものでした。

でも一体どうやって事業立ち上げ前に
口コミで広めることができたのでしょうか?

マークはjet.comが正式オープンするするまでに
6ヶ月の無料お試し期間を設け、
そのお試し期間の顧客を誰が
最も多く集めることができるか
というコンテストを実施することにしたのです。

優勝賞品は会社の100,000株式としました。

そこに加わったのがエリックでした。

埋葬費保険会社に勤めている彼は、
父親が持っていた雑誌「ビジネスウィーク」に
掲載されたマークの記事を読み胸が躍ったと言います。

「アマゾンに対抗しようだなんて
凄い挑戦だなって思ったんだ。」

「100,000株のストックオプションを
かけて挑戦しようだなんて、
ただただ面白そうだなって思ったよ。」

そこで、コンペティションが終わる
3週間前に申込みをして、
更には知り合いを何人か誘いました。

まずは妻、兄弟、両親から声をかけてみました。

ちょうどこの頃です。
何かおかしいなと思い始めました。

最初の推薦を終えた時点で
コンペティションの順位が
232,582位から13,767位まで
一気に上がったのです。

2回目を終える頃には7,518位になり、
3回目では 5,232位でした。

もしかしたら、優勝するためには
あと何人集めればいいのかを
割り出すことができるんじゃないんだろうか?
と思いました。

そこで彼は、統計分析のアプリの
30日無料お試しコースを利用して
具体的な数字を割り出してみました。

すると、優勝するためにはあと
たった2000人のイイねが
必要だということが分かったのです。

そこで彼の取った行動は…?

「色々考えて思ったんだ。・・・
もしかしたら勝てるかもしれないってね。

勝つべきなのかな?

そもそもこれをやる必要があるんだろうか?

色々考えて、ちょっと祈ってみたりもした。
どのみち誰かは優勝するわけだし、
それが僕かもしれないし他の人かもしれない。
だったらやってみてもいいんじゃないかなって思ったよ。」

そして彼は、やってのけました。

それからの3週間というもの、
仕事の後はオンラインで人集めをするために奮闘しました。

フェイスブックの広告も活用しましたが
あまり役に立ちませんでした。

グーグルのAdwordsを使うことも考えましたが、
他の人が既に使っていたので断念しました。

そんな時、義理の妹が
Swagbucksや Gifthulkを紹介してくれたのです。

アンケート調査に参加してくれた人に
報奨を与えるという既によく知られた人気サイトでした。
エリックは次のように語っています。

「これらのサイトのターゲット層は
主に主婦の人たちでした。
アンケート調査に協力してもらう代わりに
コスメの一か月トライアルなどを
プレゼントしていたのです。」

主婦層こそ、まさに彼のターゲット層となりました。

しかも、こうしたサイトのお蔭で主婦の方たちは
「オンラインを使って何かに申し込む」
という作業に通じていたのも幸いしました。

エリックは早速行動を起こしました。
Swagbucksにキャンペーンのために
3,000ドルをつぎ込みました。

数日のうちに、
彼は2,000名の申込みを受け、
7位に上り詰めました。

ただ、問題がありました。

1位の人はどうやら既に4,000人を集めて、
しかも勢い衰えず数を増やし続けているというのです。

そこでエリックは、
全てをつぎ込む決断をし、
こう考えました。

「もしこれでうまくいけば、絶対投資を超えるリターンがあるはず。」

結局彼は、総額18,000ドルを
人集めにつぎ込みました。
あまりに多額の投資に

「妻は相当心配していたよ」。

彼は最終的に8,167名を集めることに成功し、
2015年2月5日の深夜、
自分が優勝していることを知りました。

その足でスーパーへ出向き、
カニの足を買ってお祝いしました。

今日、jet.comがオープンしてちょうど一年後、
30億ドルとエリックの
3週間分の報酬18,000ドル 、
そして推定株化が20ミリオンドルとされる
100,000株のストップオプションで
ウォルマートに売却されたのでした。

エリックのしたことは、
彼のように熱い思いと
必ずやり抜くという決断、
そしてブレない覚悟さえあれば、
誰にだって出来ることです。

エリックは、手段は分からなくとも、
とにかく優勝すると決断したことで
優勝を勝ち取ったのです。

空いている時間で何をしますか?

誰のために何をすることが出来るでしょうか?

自分にとって適切なチャンスを
見つける為に、あなたは何を読みますか?

あなたの努力はエリックのように
3週間を要するものではないかもしれませんし、
3週間もかからないかもしれません。
または3週間以上かかるかもしれません。

結果だって、エリックのように
2,000万ドルではないかもしれません。

それ以下かもしれないし、
もしかしたらそれ以上かもしれません。

いずれにせよ、今の時代、
成功というものは、
何も突出した才能など必要としません。

素晴らしいアイディアも必要としないし、
ノウハウも必要ではありません。

ただ、誰かの手助けになることをすると決め、
誰を助けるのかを決め、
少しの運とたくさんの行動が必要なのです。

エリックは次のように言っています。

「僕は、Jetが成功するだろうって
見抜いた天才でもなくて、
先見の明があったということではなくて、
ただ、直感に従ったんだよ。。。

一連の出来事をまだ自分でも
消化しきれていないんだ。

一体なんだったんだろうって
振り返る時間なんてなかったし、
今回自分の身に起こった奇跡の
意味を考える時間もなかったから。」

「ただ一つ言えるのは、本当に、本当に、最高に幸せだよ。」