取りたい行動が取れるようになるプロファイル活用法
今回のテーマは
「意見が言えない人が、しっかりと意見を伝える人になるために」
です。
あなたは職場で、なかなか自分の意見が言えずに
困ったことはありませんか？
会議などでパッと意見が思い浮かばない
意見はあるけど
「こんなこと言っていいのだろうか・・・？」
と波風を立てることを躊躇してしまったり
なかなか自分の意見が言えないので、上司からは
「自分の意見がない人」
「やる気がない人」
という風に見られてしまう。
だから、普段の仕事は真面目にこなしているのに
自分が思ったような評価が得られない・・・
そんなときは、自分のプロファイルの特性について
理解を深めると、解決のヒントが得られます。
私もホテルでチームマネジメントに携わっていたころ
自分の部下の中に、会議になると発言が少なかったり
なかなか自分の意見を言えないスタッフがいました。
そういったスタッフは
普段の仕事はきっちりこなしているのに
なかなか個人評価が上がらないのが現実・・・
ちなみに私の部下の場合は
プロファイルはトレーダーでした。
トレーダーには
・縁の下の力持ち
・チームに調和をもたらすための行動を取ることが得意
といった特徴があります。
トレーダーは
タイミングを計る力が優れており
チーム全体のリズムを大切にできる方が多いのです。
これは例えば
・チームで決められている作業を確実にこなす
・困っているメンバーがいたら、作業を代わるなど細かなケアができる
といったような強みに繋がります。
ですが、強みと弱みは
常に表裏一体です。
チームの調和を大切にするので
自分の意見よりも周りの意見を尊重できるのですが
これは時に
「自分の意見がなかなか言えない・・・」
ということも招きます。
せっかく意見は持っているのに、とても辛いですよね。
私の部下にも自分の意見が言えずに
胃痛を引き起こしてしまい
常に胃薬を携帯している方がいました。
もしあなたも「意見が言えない」と思っているのなら
そう思っているのはなぜでしょう？
自分が意見を出すことで
波風を立てたりすると感じているからでしょうか？
それ以外にもあるかも知れません。
まずはその理由を、ご自身の中で
しっかりと見つめてみてくださいね。
その理由にも、ご自身のプロファイルの特性が
関係していることが多々あります。
次に自分のプロファイルの強みにフォーカスすると視点が変わり
「言えない」が「言える」に変わります。
意見が言い出せないな・・
という場面がきたら
意見を言ったときに
あなたが心配している状態になるかどうかを
しっかりと考えてみてください。
100%そうなりますか？
もしなりそうなら、
意見を言う、言わないの2択ではなく
その心配が起きないような意見の伝え方はないか、という
第3の選択肢を考えてみましょう。
トレーダーは、洞察力や人を観察する力を才能として持っています。
これを使って、波風を立てない、輪を乱さない
意見の伝え方とタイミングを考えてみましょう。
それからもう一つ、意見を言わないことの
デメリットを考えてみてください。
あなたが大切にしているチームにとって
それはいいことでしょうか？
もしかすると、あなた以外
誰も気が付いていないかも知れません。
どうすれば自分のプロファイルの才能を
他の人に活かせるかどうか、と考えてみてください。
強みとしては
チーム全体のリズムを大切にできるくらい
細かなところまで目が行くということなので
他の人には見えていないことが
見えていることが多いのです。
「自分はここに必要な価値を提供している」
という意識に切り替えてみてください。
そういった視点を、他のメンバーは必要としているはず。
これは間違いなく価値の提供です。
今回はトレーダーについての例でしたが
トレーダーだけではなく、どのプロファイルも
それぞれの特性が理由となって
本当はした方がいいと感じている行動を
とれなくなることがあります。
弱みは強みを使ってカバーする。
それにはまず、自分の強みを知っておくことが重要です。
プロファイルや自分を知ることで、それを回避することができます。
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岩下 知史（スター）
