5回連続オリンピック出場を決めたスイマー

micheal

You can’t put a limit on anything. The more you dream, the farther you get.
何事にも限界をもうけるな 夢を見ればみるほど、もっと先に行ける。
マイケル・フェルプス

マイケル・フェルプスは、男性スイマーとしては
初となる5回連続オリンピック出場を決めた。

さらに驚くことには、彼はどん底に落ちてから、
わずか2年でそれを成し遂げたのだ。

わずか2年ほど前の、2014年9月のある夜、
飲酒運転で逮捕されてから、彼の人生は崩壊した。

マイケルは

“自分なんて、この世にいない方が良いんだ、
死んで人生を終わりにするのが一番だ。”

と思ったと言う。
引退前、もう一度オリンピック出場を
しようともがいていた頃、マイケルの
トレーニングは上手くいっていなかった。

彼は、カジノへ行き、酒をがぶ飲みしながら、
ポーカーをやり続けた。

午前1時に、彼のレンジローバーが
警察に停められ、マイケルは逮捕された。
飲酒運転での逮捕は、この10年で二度目だった。
一度目の時は、マイケルは激しく非難され、
二度と飲酒運転はしないと誓った。

今回の逮捕によって、彼が表舞台に戻るのは
不可能になったようにみえた。

翌日保釈されたマイケルは、
その後自宅に72時間引きこもり、
彼のエージェントに

“もう生きていたくない。”

とメッセージを送った。

マイケルの崩壊はどうして起こったのか?

4度目の出場となるロンドン五輪の後、
彼は計18の金メダル、2の銀メダル、
2の銅メダルをもつ、

“歴史上最も偉大な成功をおさめたオリンピック選手”

と称された。

彼は、

“可能な限りの一番大きな夢を見て、
それを叶えてしまった。
これからどうしたらいいんだ?”

と思ったという。

オリンピック後、2年の間に、
彼は頂上からどん底に落ち、
人生の全ての意味と目的を失ってしまった。

2012年、彼はコーチのボブ ボウマンに、
他のどの選手よりも年齢は上だが、
リオ五輪を目指したいと打ち明けた。

彼らはトレーニングを始めたが、ボブは、

“マイケルが元の状態に戻るのは非常に難しく、
彼も私も落胆した。”

その落胆が、彼を逮捕に導き
自殺を考えさせる事になってしまった。

一体何が、彼を自己破壊から今日の記録的な成功へと
転換させたのか?

逮捕された時、彼が最初に電話したうちの1人に
友人で、引退したバルチモアレーベンズ
ラインバッカーのレイ・ルイスがいた。

レイは、

“いいか、全ての事には何かしらの目的があるんだ。
そして、今こそ、それに気づく時だ。”

と言い、マイケルにリック・ウォレンの
『人生を導く5つの目的』という本を渡した。

1年間の執行猶予と18ヶ月保護観察、
アメリカスイミングチームからの
出場停止処分にもかかわらず、
マイケルはレイの言葉に動かされ、
プールを去り、彼から渡された本を
手に、リハビリセンターに向かった。

そこでの毎朝を『人生を導く5つの教え』を
読むことからスタートした彼は、
“説教師マイク”として知られ始める。

その後、彼はビクター・フランクルの
『夜と霧』やジョセフ・マーフィーの
『眠りながら成功する』などの本も読み始めた。

彼は身体にフォーカスする代わりに、
精神と魂にフォーカスした。

リハビリセンターを出た後のマイケルは、
全くの別人になっていた。

ガールフレンドに結婚を申し込み、
その一年後にあたる今年の5月、
ブーマーという男の子を授かった。
トレーニングに関しては、
彼は新しいエナジーでプールに帰った。

水の外で得たことが彼に多大な影響を
及ぼしたことに気がついた彼は、
それ以前の人生についてこう語る。

“私は、いうならば、自分を偽る努力をしていた。
それが私のしていたことだ。”

そして、今の人生については、

“今までになく自由で幸せだ。
重荷を背負っているように感じることは、
もう無くなったよ。”

と話した。

マイケルはオリンピックに最年少で出場した。
そして、今回、リオ五輪に出場が決まった
選手の中では、最年長となる。

彼にそのことについてどう思うか尋ねると、

“とても感謝している。生きて、今日、ここにいられるのだから。”

と答えた。

あなたはきっと、マイケルほどは高く飛躍したり、
どん底に落ちたりはしていないでしょう。

でも、もし新しい目的があなた自身の成功や
人生の喜びに変化をもたらしてくれるとしたら?

もし、水の中にいるあなたの人生を変える事ができるなら、
水の外のあなたの行動に、どのような変化を起こしますか?